マンション火災、救助中の消防署員死亡…高層階の住民を地上に下ろした直後に異変

10月31日午後10時頃、盛岡市茶畑の8階建てマンション「グリーンビレッジ盛岡C棟」5階一室から出火、消防車など33台が出動して約3時間後に火を消し止めた。この火事で住民の救助に当たっていた消防署員1人が死亡した。住民7人も負傷し、病院に搬送された。  岩手県警盛岡東署と盛岡中央消防署によると、死亡したのは同署中野出張所長で消防司令の千葉伸二さん(58)。千葉さんは出火直後、現場に駆け付け、救助活動を開始。高層階の住民を地上に下ろし、また上階へ向かおうとした時に、体調の異変を訴え、現場を離れた。午後11時15分頃、マンション敷地内の物置裏で、千葉さんが心肺停止の状態であおむけに倒れているのを消防団員が発見。搬送先の病院で死亡が確認された。県警は死因を調べている。  盛岡中央消防署によると、火元の部屋や別の部屋に住む50~90歳代の7人もやけどなどを負った。病院に搬送される際、90歳とみられる女性は意識がなく、60歳代男性と80歳代女性は重傷の可能性があるという。