風吹ジュンは誘拐されホテルで軟禁… 昔、芸能人の事務所移籍はこんなに大変だった

近年、芸能人が事務所を移ることは、それほど珍しい話ではなくなった。だが歴史を繙くと、そこには移籍をめぐる様々な軋轢があった。『芸能人はなぜ干されるのか?』『芸能人に投資は必要か?』の著書で、芸能界の雇用問題に切り込んだフリーライターの星野陽平氏が、今昔の移籍事情を解説する。  ***  大手芸能事務所、オスカープロモーションの人材流出が止まらない。  オスカーといえば、1970年設立の老舗で、7000名近いタレントを抱える業界の最大手だ。また「美の総合商社」と呼ばれるほど多くの美人タレントを輩出してきた。ところが、昨年末から今年にかけて、米倉涼子忽那汐里岡田結実長谷川潤、ヨンア、草刈民代紫吹淳福田沙紀剛力彩芽、堀田茜、森泉……と、売れっ子が相次いで退社している。米倉や剛力らはフリーとして活動を続けるが、岡田はViivo、長谷川とヨンアはIsle management、草刈はワタナベエンターテイント、堀田は渡辺プロダクション系列のトップコートと、別事務所に移籍するタレントも多い。10月17日にオスカーを辞めた森泉の新天地はウォークという事務所だ。